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ピーリングが痛いのは効いている証拠?中止の目安

ピーリングが痛いのは効いている証拠?中止の目安

塗った瞬間にピリッとした。洗い流したのに、頬がまだヒリヒリする。これから医療機関で受ける予定なら、「どれくらい痛いのだろう」と身構えているかもしれません。痛みがあると、予定どおりの反応なのか、止めるべきサインなのか分からず、肌に触れることさえ不安になりますよね。

ピーリングでは刺激感が出ることがあります。次の行動を考えるときは、自宅用の製品と医療の施術を分け、いつ始まったか、弱まっているか、肌に何が見えるかを順番に確かめます。

この記事では、参照した資料の範囲に沿い、使用中・施術中の初動から、相談時に使う記録までを整理します。いま感じている刺激を軽く扱わず、編集部と一緒に一つずつ確認していきましょう。

目次

ピーリングは痛い?痛みだけで正常とは決めない

医療のケミカルピーリング中には刺激感が生じることがありますが、痛みの強さだけで経過を自己判断しないでください。

日本皮膚科学会のQ&Aでは、医療のケミカルピーリング中は、多くの場合にピリピリとした刺激感があり、施術後には赤みやかさつきがみられると説明しています。同Q&Aによると、施術後の赤みやかさつきは、たいてい2、3日で治まります。水ぶくれ、浅い傷、小さなかさぶたができ、その状態が続く場合は、皮膚科専門医への相談が案内されています1

ここでいう「2、3日」は、同学会が医療のケミカルピーリングについて示した説明です。自宅用製品を含むすべてのピーリングに共通する安全期限でも、「その日数までは我慢してよい」という基準でもありません。受けた施術の説明と違う経過なら、日数を待たずに施術施設へ伝えます。

同Q&Aは、施術中の刺激感を説明していますが、刺激感を効果判定の指標とはしていません。経過を確認するときは、「いつ」「どこに」「何が起きたか」を見ます。ピリつきが弱まるのか、痛みが強まるのか、赤みや腫れが加わるのかも記録しましょう。

痛みの出方は製品・薬剤・時間・皮膚状態で変わる

医療のケミカルピーリングでは、作用の深さや皮膚の反応の出やすさに複数の条件が関わり、名称だけを一律の痛み予測の根拠にはできません。

医療のケミカルピーリングでは、皮膚への作用の深さに、薬剤の濃度やpH(酸性・アルカリ性の度合い)、施術時間、施術後のケア、施術部位、皮膚の状態、湿度、温度など多くの条件が関わります。日本皮膚科学会のガイドラインは、同じ試薬と濃度でも、製剤(薬剤の形や配合)によって皮膚の反応の出やすさが大きく異なる場合があると述べています2。この資料は痛みの強さを比較していないため、施術名や成分名だけを一律の痛み予測の根拠にはできません。ピーリングの種類ごとの違いは担い手と目的で分けた整理で扱っています。

このガイドラインは2008年に公表された医療施術の資料です。そこで扱われる濃度や時間を、現在の自宅用製品の使い方へ移すことはできません。同じ「ピーリング」という名前でも比べ方が分からず、戸惑うのは自然です。自宅で使う製品では、洗い流すのか肌に残すのか、どのくらい使うのかを手元の表示で確認し、その範囲に沿ってください。

施術前なら、治療中の病気や使用中の薬、現在の皮膚状態を医師へ伝えます。施術を行うかは、伝えた情報と肌の状態をもとに医師が判断します。

痛みが出たら自宅用と医療で最初の対応を分ける

自宅用で痛みなどの異常を感じたら使用を止め、医療施術中は相談のため感覚と場所を施術者へ伝えてください。

手元の化粧品を使っている途中に異常を感じたら、まず止めます。日本化粧品工業会は、化粧品の使用中・使用後に赤み、腫れ、かゆみ、刺激などの異常が出た場合、ただちに使用を止め、水かぬるま湯で洗い流し、こすらないよう案内しています3。手元の使用表示も確認してください。早く落ち着かせたくなる場面です。それでも、表示に沿ってください。

医療施術の途中で相談するときは、「鼻の横がピリピリする」「頬の一部が熱く痛む」のように、感覚と場所をその場で伝えてください。声をかけることは、施術を邪魔する行為ではありません。続けるか中止するかは、医療者が皮膚の反応を確認して判断します。

施術後は、事前に受けた説明と今の状態を見比べます。国民生活センターは、美容医療後に説明と異なる症状が出た場合、説明より長く不調が続く場合、症状が重い場合は、まず施術を受けた医療機関へ相談して状態を確認してもらうよう案内しています4。連絡時には、痛む部位、始まった時点、見た目、強まっているか弱まっているかを伝えます。

製品や施術によって対応は異なります。追加の処置を考える前に、製品表示や施術施設から受けた個別の説明を確認してください。

痛みがある間は刺激を重ねず相談の目安を見る

事前説明と異なる症状、説明より長く続く不調、重い症状はまず施術施設へ、水ぶくれなどが続く場合は皮膚科へ相談します。

日本皮膚科学会の2008年版ガイドラインは、施術中・施術後に起こりうる症状として、刺激感、腫れ、赤みなどを挙げています2。これは起こりうる症状の記載であり、すべてを一律の相談基準とする一覧ではありません。Q&Aは、水ぶくれ、浅い傷、小さなかさぶたが続く場合に、皮膚科専門医へ相談するよう案内しています1

鏡を見るときは、受けた説明と今の状態を見比べるために、次の変化を確かめてください。

  • 痛みや熱っぽさが弱まっているか、時間とともに強まっているか
  • 赤みや腫れが狭くなっているか、周囲へ広がっているか
  • 水ぶくれ、傷、出血、かさぶたなど、見た目の変化が加わっていないか
  • 事前に説明された経過や期間と違っていないか

痛みがある間の洗い方やケアは、製品表示または施術施設から受けた説明を確認します。水分を拭くときは、こすらないようにしましょう。保湿や日差しを避けるケアを行う場合も個別の説明に沿い、しみるなどの変化があれば、その状態を相談時に伝えてください。間隔の考え方は回数より肌の状態で決める頻度の話で扱っています。

確認した変化は、相談時の言葉を補う材料になります。不安が残るときは、経過を言葉にして問い合わせて大丈夫です。事前説明と異なる症状が出た、説明より長く不調が続く、症状が重い場合は、まず施術施設へ相談します。

相談へ渡す「刺激ログ」を4点で作る

相談時の情報を整理するため、編集部は対象、時点と推移、範囲と見た目、重なった条件の四つをメモ枠にまとめました。

痛みがあると、「かなり痛い」「少し怖い」としか言葉が出てこないことがあります。それは自然な反応です。ここでは、起きたことを同じ順番で整理するため、四つの枠を使います。

  1. 対象
    自宅用製品か医療施術か、使ったもの・受けた施術、部位、使用または施術の日時を書きます。
  2. 時点と推移
    使用中、直後、数時間後、翌日以降のどこで始まったか、その後に弱まったか強まったかを書きます。
  3. 範囲と見た目
    痛む場所と広がり、上で確認した見た目の変化を、見えたまま記録します。
  4. 重なった条件
    前後に行ったほかの角質ケア、こする動作、顔そり、日焼け、使った化粧品、治療中の病気や使用中の薬を書きます。

この刺激ログは、確認できた事実をそろえて相談先へ渡すために編集部が作ったメモです。受診の可否や原因名を決めるものではありません。

自宅用製品について相談するときは、製品の容器や全成分表示が分かるものを手元に置きます。日本化粧品工業会も、皮膚科専門医へ相談する際は使用した化粧品と全成分表示を持参し、症状が出たときの体調や使用中の薬などを伝えるよう案内しています3。医療施術なら、施術名や日時、受け取った説明書を確認できるようにしておきましょう。

ピーリング後の刺激について製品・施術と部位、起きた時点と推移、赤みや水ぶくれなどの範囲と見た目、重ねたケアの4点を記録して相談先へ伝える刺激ログ
ピーリング後の刺激について製品・施術と部位、起きた時点と推移、赤みや水ぶくれなどの範囲と見た目、重ねたケアの4点を記録して相談先へ伝える刺激ログ

ピーリングの痛みについてよくある質問

ピーリングの痛みは我慢の可否を自己判定せず、使用中止や連絡の目安を製品表示と施術時の説明で確認してください。

ピーリング中のピリピリは効いている証拠ですか?

この記事で参照した日本皮膚科学会のQ&Aは、医療のケミカルピーリング中に刺激感が出ることを説明していますが1、刺激感を効果判定の指標とはしていません。手元の製品で異常を感じたら止めてください。医療施術中なら、感覚と部位をその場で伝えます。その後の対応は、製品表示や施術時の説明を確認します。何を期待するかで評価が変わる点は期待別に整理した記事で扱っています。

自宅用のピーリングが痛いときは洗い流しますか?

化粧品の使用中に痛みなどの異常が出た場合は使用を止め、日本化粧品工業会の一般的な案内に沿って水かぬるま湯で洗い流し、こすらないようにします3。そのうえで、製品ごとの表示を確認してください。自己判断で別の処置を加える前に、表示に沿って対応します。症状が出たときは、その程度に応じて皮膚科専門医へ相談してください。

施術後の痛みはいつ皮膚科へ相談しますか?

施術中の痛みは、相談時の伝え方として感覚と部位をその場で伝えます。施術後に説明と異なる症状が出た、説明より長く不調が続く、症状が重い場合は、まず施術施設へ連絡します4。水ぶくれや浅い傷、小さなかさぶたが続く場合は、皮膚科専門医への相談目安です1。医療施術について示された「2、3日」は、施術後の赤みやかさつきに関する説明で、痛みの待機期間ではありません。

まとめ:痛みは我慢せず、経過と見た目で伝える

痛みが出たら自宅用か医療かを分け、表示や説明と経過を見比べ、確認した事実を相談先へ伝えていきます。

ピーリングでピリつきが起こることはあります。痛みなどの異常が出たら、製品を止めて表示を確認します。医療施術中は相談時の伝え方として感覚と部位をその場で伝え、施術後は受けた説明と経過を見比べましょう。説明と違う経過や、見た目・痛みの変化は、上で確認した目安に沿って施術施設や皮膚科へ伝えます。

うまく説明できるか心配なら、「対象」「時点と推移」「範囲と見た目」「重なった条件」の四つだけをメモしてください。何が起き、どう変わったかを記録したら、その事実を専門家へ渡していきましょう。

出典


  1. 公益社団法人日本皮膚科学会「ケミカルピーリング Q8 ケミカルピーリングを行った後はどのようになりますか?」 https://qa.dermatol.or.jp/qa25/q08.html 

  2. 古川福実ほか「日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)」日本皮膚科学会雑誌118巻3号、347-355頁(2008年) https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913831_1.pdf 

  3. 日本化粧品工業会「もし肌トラブルが起きてしまったときは」 https://www.jcia.org/user/public/basis/skin-problems 

  4. 独立行政法人国民生活センター「【美容医療】施術後、腫れがひかない。対処方法を知りたい。」 https://www.faq.kokusen.go.jp/faq/show/206 

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