毛穴の教科書

成分図鑑

ジメチコン

同じ表示名でも、原料はひとつではない。

別名:Dimethicone / メチルポリシロキサン

油剤処方を読む
図で、この成分を知る

この成分の要点

働き

同じ表示名で粘度の異なる油剤。原料物性と完成品を分ける。[1][2]

働きへ
選ぶ前の注意

今回の根拠はメーカーの油剤用途・物性・処方例です。粘度の数値を保湿力や毛穴への効果に置き換えません。[1][2]

注意点へ
根拠

原料メーカーの油剤用途・粘度・処方例の説明。5と100 mm²/sは25℃の原料物性で、ヒトの保湿や毛穴の評価値ではありません。[1][2]

根拠へ

MATERIAL / 原料の物性

原料の粘度に関する数値と、完成品の感触や効果は分けて読みます。

図で読む / 共通条件は25℃・メーカー掲載物性値
表示名はいずれもジメチコン
5 mm²/s25℃での原料の粘度例
100 mm²/s25℃での原料の粘度例
完成品は配合全体ほかの油剤・粉体なども合わせて確認
5と100は配合濃度でも、肌の効果を示す数値でもありません。
数値は原料の物性で、規格値ではないとのメーカー注記があります。肌への効能比較ではありません。 2つの例は同寸・同色で示し、粘度の差を効果量の棒や面積へ置き換えていません。図・表の出典 1図・表の出典 2

同じ表示名でも、原料の粘度と完成品の感触は別。[1][2]

どんな成分?

ジメチコンは、化粧品の油剤として使われるシリコーン成分です。信越化学工業は同じ化粧品表示名称・INCI名のもとで、粘度の異なる複数の原料を紹介しています。たとえば25℃の粘度が5と100 mm²/sの原料があり、表示名だけではどのグレードを使ったか分かりません。これらは原料の流れやすさに関する数値で、配合濃度や肌への効果を表す数値ではありません。[1][2]

成分表で探す名前
ジメチコン[1][2]
別名
Dimethicone[1][2] / メチルポリシロキサン[1][2]

どんな働きがある?

確認した資料で明示されているのは、ジメチコンの油剤としての用途です。中粘度原料のページには、粉体や別の油剤と組み合わせたパウダーファンデーションの処方例もあります。ジメチコンという名前を見たら、特定の美容効果だけに結び付けるより、製品の形や仕上がりをつくる配合の一部と読むと整理できます。完成品の機能を、その一成分だけの成果として切り分ける資料ではありません。[1][2]

どんな目的で選ぶ?

保湿剤やメイク製品の成分表を比べる際に、「同じ成分が入っているのに、使い心地が違う」と感じる理由を整理したい人に役立つ成分です。表示名称に注目した次は、製品の種類や仕上がり、使う場面を比べてみましょう。さらっとした感触を求める場合も、しっとりした感触を求める場合も、ジメチコンの有無だけで候補を決めず、完成品としての説明を読むことが大切です。[1][2]

選ぶ前に知っておきたいこと

原料の粘度が大きいほど保湿効果が高い、毛穴をふさぎやすいといった関係は、今回の資料では検証されていません。5や100という値から完成品のとろみも直接は決められません。原料ページの物性値には「規格値ではない」との注記もあります。シリコーンという分類だけで肌質への適否を断定したり、配合製品すべてを同じ使用感・性能と見なしたりしないでください。[1][2]

選ぶときの確認ポイント

最初に、乳液・クリーム・下地・ファンデーションなど、欲しい製品の目的を決めます。そのうえで使い心地、仕上がり、重ねる製品との使いやすさを確認しましょう。原料メーカーのグレード番号や粘度は処方設計者向けの情報で、消費者が高い数字を選ぶための基準ではありません。メイク製品では使用方法や落とし方の表示も含め、完成品の案内に沿って比較すると判断しやすくなります。[1][2]

よくある疑問

粘度100の原料は、粘度5より効果が強いのですか? その数値は25℃での原料の粘度です。保湿効果や毛穴への作用を測った結果ではないため、効能の強さには換算できません。[1][2]

ジメチコン入りなら同じ使用感ですか? 同じ表示名でも粘度の異なる原料があり、製品には粉体やほかの油剤なども使われます。成分名の一致だけで、完成品の感触まで同じとは判断できません。[1][2]

根拠と確認した範囲

原料メーカーの油剤用途・粘度・処方例の説明。5と100 mm²/sは25℃の原料物性で、ヒトの保湿や毛穴の評価値ではありません。[1][2]

原料の同定と物性

同一の化粧品表示名称ジメチコンで、5および100 mm²/s(25℃)の原料を確認。原料の物性であり、肌の評価値ではない。[1]

メーカーの配合例

中粘度原料のページに複数成分のファンデーション処方例がある。人体での保湿・皮脂・毛穴の比較試験としては扱わない。[2]

READ THE DIFFERENCE

表示名は同じ、原料の粘度は異なる

見る項目一次資料の記載読み取れないこと
低粘度の原料例5 mm²/s(25℃)、表示名ジメチコン完成品の配合濃度や保湿効果図・表の出典 1
中粘度の原料例100 mm²/s(25℃)、表示名ジメチコン粘度が大きいほど効能が強いという関係図・表の出典 1
ファンデーションの処方例粉体・ほかの油剤と組み合わせて配合仕上がり全体に対する単一成分の寄与図・表の出典 1

本文の資料から、条件の違いを整理しています。図・表の出典 1図・表の出典 2

INGREDIENT NOTES38写真は質感のイメージです

出典と確認日

  1. KF-96A-5CS:ジメチコンの表示名と低粘度原料の物性確認日:
    発信者
    信越化学工業
    閲覧範囲
    メーカーによる紹介
    確認した範囲
    用途、化粧品表示名称、INCI、粘度25℃の欄と『規格値ではありません』の注記を直接読んだ。 化粧品原料のメーカー仕様説明 用途は油剤、化粧品表示名称ジメチコン、INCI DIMETHICONE。25℃の粘度5 mm²/sを掲載。値は規格値ではないとの注記あり。 原料の同定と物性
    この資料の限界
    原料物性の数値であり、製品濃度、ヒトの保湿効果、皮脂分泌、毛穴の変化を測った値ではない。
  2. KF-96A-100CS:中粘度のジメチコンとパウダーファンデーション処方例確認日:
    発信者
    信越化学工業
    閲覧範囲
    メーカーによる紹介
    確認した範囲
    用途、表示名称、INCI、粘度25℃の欄、原料10種を用いる処方例を直接確認。処方例を家庭での製造手順として転載しない。 化粧品原料のメーカー仕様説明と処方例 同じ表示名称ジメチコンで、25℃の粘度100 mm²/sを掲載。パウダーファンデーションの複数成分からなる処方例も掲載。値は規格値ではないとの注記あり。 メーカーの配合例
    この資料の限界
    原料の粘度と配合例の提示。完成品の官能比較や人体試験を報告した資料ではない。
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