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毛穴の開きが治らない理由は?原因別の対処と限界

毛穴の開きが気になって、いろいろ試したのに変わらない。そう感じている方に向けて、この記事では「治らない」と感じる理由を整理します。開きに関わる5つの要因、見直す価値のあるケア、そして医療でできることとその限界まで解説します。結論から言うと、目標を「消す」から「進み方を遅らせる」に組み替えるのが現実的です。

目次

毛穴の開きが治らないのはなぜ?

開きには詰まり以外の要因も関わり、毛穴を小さくすることに焦点を当てた対処はあまり効果的ではないとされます1

これは、努力が足りないという話ではありません。皮膚科の情報サイトは、毛穴を小さくすることに焦点を当てた対処について、あまり効果的ではないと明記しています1。つまり「変わらない」という体感のほうが、実態に近いのです。

黒ずみのように詰まりが主体の悩みは、詰まりを減らせば見え方が変わります。一方で開きは、毛穴そのものの大きさや、皮膚の弾力といった要素が混ざります。詰まりを減らすケアだけを続けても届かない部分がある、ということです。詰まりが主体の場合の考え方は毛穴の黒ずみのタイプ別の対処で扱っています。

だからといって、できることがないわけではありません。要因を切り分けると、手をつけられる部分と、そうでない部分が見えてきます。

毛穴の開きに関わる5つの要因

毛穴の開きには、皮脂の量、毛包の大きさ、詰まりやすい製品、加齢による弾力の低下、日光の影響が関わります1

要因手をつけられるか対処の方向
皮脂の分泌が多い部分的に可能詰まらせない洗浄と、刺激を減らす
毛包そのものの大きさ難しい変えられない前提で目標を立てる
詰まりを作りやすい製品の使用可能面皰ができにくい設計の製品を選ぶ
加齢による弾力の低下遅らせる方向で可能摩擦を減らす
日光による影響可能紫外線対策を続ける

1つ目の皮脂の量が何で決まるのかは皮脂の量を決めている要因で解説しています。毛穴は年齢とともに大きく見えやすくなるとも説明されています1。また、毛穴の大きさには生まれ持った差があり、特定の背景を持つ人ほど大きい傾向があるとも記載されています1

つまり5つのうち、変えられないものが少なくとも1つ、遅らせることしかできないものが1つ含まれます。「治らない」という感覚の正体は、変えられない要因まで消そうとしていた、という目標設定のズレであることが多いのです。

なぜ1回のケアでは開きが変わらないのか

角質の入れ替わりには周期があり、一般に約28日とされますが、数え方により諸説があります67

肌の細胞は一定の周期で入れ替わっており、これをターンオーバーと呼びます6。周期の数え方は一通りではなく、どこを起点に数えるかで日数が変わります7

そのうえ開きの場合は、弾力の低下や日光の影響といった、年単位で進む要素が関わります。数日や1週間で見え方が変わらないのは、想定どおりの経過です。実感の判定には、ターンオーバー2〜3周期=2〜3ヶ月を見るのが目安です。

「治らない」と感じたときに見直したいケア

開き対策では、こすって毛穴を締めようとするより、詰まりと刺激と紫外線を減らすほうが現実的です13

挫折している方ほど、ケアの強度を上げてしまいがちです。しかし強くする方向は、要因の一覧と噛み合っていません。

強くしても届きにくいこと

冷水や収れん系のアイテムで毛穴を締める発想は、一時的な体感にとどまります。毛穴を小さくすることに焦点を当てた対処は、あまり効果的ではないとされているためです1。角栓を押し出す方法も同じです。米国皮膚科学会は、自分で押し出すリスクとして、消えない痕、より目立つ状態、より痛む状態、感染の4つを挙げています4。角栓への対処の全体像は角栓の取り方と医療の選択肢で整理しています。

炎症が起きた部分では、メラニンが過剰に作られて色素として残ることがあります5。開きに色素沈着が重なると、見え方はさらに複雑になります。跡を残さないためのケアは避けたいNGケアと角栓の正体で詳しく扱っています。

続ける価値があること

洗浄は1日2回が目安とされ、指の腹でなでるようにやさしく行います23。米国皮膚科学会は、1日に何度も洗うことは肌を刺激し、かえって悪化させうると述べています3。こすることも同様に刺激になるとしています3

製品選びでは、学会のガイドラインが、にきび診療の文脈で、低刺激性でノンコメドジェニックな製品を選ぶ配慮を挙げています2。ノンコメドジェニックとは、面皰(めんぽう)ができにくいことを確かめる試験を経た、という意味です。詰まりを作りやすい製品の使用は、開きの要因の1つに数えられています1

そして紫外線対策です。日光による影響は5要因の1つであり、これは日々の習慣で減らせる部分にあたります1

医療にできることと、その限界

医療には外用薬や物理的な施術の選択肢がありますが、いずれも毛穴を完全になくすものではありません12

皮膚科の情報サイトは、毛穴の目立ちに対する選択肢を挙げています1。外用薬(レチノイドやナイアシンアミドなど)、内服薬、レーザーや高周波を用いる施術などです1。ただし同じページは、毛穴を小さくすることに焦点を当てた対処はあまり効果的ではないとしています1。この点もあわせて知っておく価値があります。

レーザーについては、学会のガイドラインの記述も参考になります。にきび診療の文脈ですが、痤瘡(ざそう)あるいは痤瘡瘢痕へのレーザー治療が扱われています2。推奨度はC2で、「行ってもよいが推奨はしない」とされています2。理由として、設備の問題、国内での検討が不十分であること、保険適用がないことが挙げられています2

こうした前提を踏まえたうえで、受診の価値がある状態もあります。凹凸やへこみが残っている場合、学会は、にきびについて炎症が軽快した後に瘢痕を生じることがあると説明しています2。開きと瘢痕は見分けが難しいため、判断を医療側に委ねるのが確実です。

毛穴の開きは年齢とともに広がりますか?

毛穴は年齢とともに大きく見えやすくなるとされています。加齢による弾力の低下と、日光による影響が要因として挙げられています。日々のケアで手をつけられるのは主に後者です。

毛穴の開きは遺伝で決まりますか?

毛穴の大きさには生まれ持った差があり、特定の背景を持つ人ほど大きい傾向があるとされています。ただし要因は1つではないため、生まれつきだけで決まるわけではありません。

冷水で毛穴は小さくなりますか?

冷たさによる一時的な体感はありますが、毛穴を小さくすることに焦点を当てた対処は、あまり効果的ではないとされています。冷やすこと自体より、刺激と紫外線を減らすほうが要因に届きます。

まとめ:目標を「消す」から「進み方を遅らせる」へ

毛穴の開きは、変えられない要因を含むため、消すことではなく進み方を遅らせることを目標にするのが現実的です。

要因は5つあり、そのうち手をつけられるのは、詰まりを作らないこと、刺激を減らすこと、紫外線を防ぐことです。毛包そのものの大きさや生まれ持った差は、変えられない前提で構いません。強度を上げるケアに疲れてしまった方こそ、続けられる強度に落とすほうが結果につながります。

凹凸やへこみが残っている場合は、相談先は皮膚科・美容皮膚科です。まずは5つの要因のうち、自分に当てはまるものを見極めるところから始めましょう。

出典


  1. DermNet「Enlarged pores」 https://dermnetnz.org/topics/enlarged-pores 

  2. 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン策定委員会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」日本皮膚科学会雑誌 133巻3号 407-450頁(2023) https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/zasou2023.pdf 

  3. American Academy of Dermatology「10 skin care habits that can worsen acne」 https://www.aad.org/public/diseases/acne/skin-care/habits-stop 

  4. American Academy of Dermatology「Pimple popping: Why only a dermatologist should do it」 https://www.aad.org/public/diseases/acne-and-rosacea/pimple-popping-why-only-a-dermatologist-should-do-it 

  5. Lawrence E, Syed HA, Al Aboud KM「Postinflammatory Hyperpigmentation」StatPearls, NCBI Bookshelf https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK559150/ 

  6. 日東メディック 肌周期研究所「肌周期とは」 https://www.nittomedic.co.jp/hada-shuuki/article/18 

  7. ターンオーバーの周期には諸説があり、数え方(どこを起点にカウントするか)によって日数は異なります。基底層で細胞が生まれ育つ期間を含めると約45日、表皮で細胞が育つ段階から数えると約28日とされます。いずれも数え方の違いによる目安の値です。参考: 美的.com「周期は28日? 45日? 知ってるようで知らないターンオーバーの話」(スキンケア科学者・次田哲也博士) https://www.biteki.com/skin-care/trouble/2098437 

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