毛穴の教科書

成分図鑑

グリコール酸

何%か、だけでは分からないことがある。

別名:Glycolic Acid / ヒドロキシ酢酸

AHA角質ケア
図で、この成分を知る

「何%か」だけでは、肌への作用も使いやすさも決まりません。[1][2][3]

FORMULA / 数字の先にある処方

グリコール酸の作用は、濃度とpH、ほかの配合成分を合わせて考えます。

図で読む / AHAの作用に関わる条件
完成品の作用と使いやすさ
濃度配合率という一つの条件
pH処方の酸性・アルカリ性
ほかの配合成分製剤の組み合わせ
処方全体で読む一つの数字で順位を付けない
同じ濃度の別製品でも、同じ結果とは限らない
処方条件の関係図です。濃度・pHと効果の比例関係や、家庭での配合方法を示していません。図・表の出典 1図・表の出典 2図・表の出典 3

この成分の要点

働き

AHAの一種。角質ケア作用は処方条件に左右されます。[1][2][3]

働きへ
選ぶ前の注意

濃度だけで強さは決まりません。使用時間の延長や原料の追加はしないでください。[1][2][3]

注意点へ
根拠

8%クリームの22週間試験。評価は光老化所見で、即時の角栓除去や毛穴縮小の試験ではない。[3]

根拠へ

どんな成分?

グリコール酸は、乳酸と同じAHA(α-ヒドロキシ酸)の仲間です。肌表面の古い角質を取り除く目的で使われるほか、製品のpH調整に使われる場合もあります。配合製品にはさまざまな形があるため、成分名を見つけたら、メーカーがどんな目的で配合しているのかまで確認しましょう。[1][2][3]

成分表で探す名前
グリコール酸[1][2][3]
別名
Glycolic Acid[1][2][3] / ヒドロキシ酢酸[1][2][3]

どんな働きがある?

光による加齢変化のある肌を対象に、8%配合クリームで見た目の変化を調べた試験があります。22週間の使用で顔の総合評価は基剤より改善しましたが、特定のクリームの結果です。濃度をそろえた別製品が同じ結果になるとは限らず、毛穴が閉じる、深いしわが消えるといった結論にもつながりません。[1][2][3]

どんな目的で選ぶ?

古い角質によるざらつきやごわつきのケアを検討している人に。洗顔だけでは足りないと感じても、足す前に今の洗浄や保湿で刺激が出ていないかを振り返りましょう。肌がなめらかになることと、角質が目に見えてむけることは同じではありません。[1][2][3]

選ぶ前に知っておきたいこと

濃度に加え、pHや製剤の組み合わせが作用を左右します。低い配合率だから必ず弱い、高いほど優れているとはいえません。医療機関などで行うピーリングの研究や施術条件を、家庭用の化粧水に移して考えないことが重要です。自己判断で使用時間を延ばしたり、原料を加えたりしないでください。[1][2][3]

選ぶときの確認ポイント

選ぶ基準は、目的に合う完成品と、守れる使用方法です。AHA使用中は日光への感受性が高まる可能性があるため、日焼け止めなどの対策を組み合わせます。強い刺激を効果の証拠として我慢せず、赤みや痛みが出れば中止し、続く場合は皮膚科へ相談しましょう。[1][2][3]

よくある疑問

乳酸より必ず強いですか? 成分名だけで一列には並べられません。pH、濃度、洗い流すまでの条件などを含む製品全体で考えます。[1][2][3]

根拠と確認した範囲

8%クリームの22週間試験。評価は光老化所見で、即時の角栓除去や毛穴縮小の試験ではない。[3]

ヒト・特定クリームの比較試験

8%クリームの22週間試験。評価は光老化所見で、即時の角栓除去や毛穴縮小の試験ではない。[3]

公的資料・処方依存性

FDAはAHAの角質除去の程度が種類、濃度、pH、共存成分に依存すると説明。[1]

キメケアの用途

公的機関による角質ケア用途の説明[1]

発信者
米国食品医薬品局(FDA)
資料の種類
government-reference
研究・説明の対象
公的資料・処方依存性
モデル・対象者
公的資料・処方依存性
確認した条件
FDAはAHAの角質除去の程度が種類、濃度、pH、共存成分に依存すると説明。 角質ケア作用は濃度・pH・共存成分に依存。顔の光老化総合評価の試験を毛穴縮小や一般的なキメ改善の実証に読み替えない。
この資料の限界
AHAの用途、処方による作用差と安全性。製品間の優劣を保証する資料ではない。 角質ケア作用は濃度・pH・共存成分に依存。顔の光老化総合評価の試験を毛穴縮小や一般的なキメ改善の実証に読み替えない。

出典[1]

読み取れる範囲角質ケア作用は濃度・pH・共存成分に依存。顔の光老化総合評価の試験を毛穴縮小や一般的なキメ改善の実証に読み替えない。

READ THE DIFFERENCE

特定クリームの結果から言える範囲

見るところ確かめられた範囲広げて考えないこと
紹介する研究8%クリームを22週間使用した評価濃度をそろえた別製品の保証ではない
調べた指標光による加齢変化がある肌の見た目即時の角栓除去や毛穴縮小の試験ではない
家庭での使用製品指定の時間・方法を守る施術用条件の転用や原料の追加はしない

本文の資料から、条件の違いを整理しています。図・表の出典 1図・表の出典 2図・表の出典 3

INGREDIENT NOTES15写真は質感のイメージです

出典と確認日

  1. Alpha Hydroxy Acids確認日:
    発信者
    米国食品医薬品局(FDA)
    閲覧範囲
    提供資料には閲覧範囲の明記なし
    確認した範囲
    公的資料・処方依存性
    この資料の限界
    AHAの用途、処方による作用差と安全性。製品間の優劣を保証する資料ではない。
  2. Guidance for Industry: Labeling for Cosmetics Containing Alpha Hydroxy Acids(2005)確認日:
    発信者
    米国食品医薬品局(FDA)
    閲覧範囲
    提供資料には閲覧範囲の明記なし
    確認した範囲
    公的注意喚起
    この資料の限界
    AHA使用時の日光への感受性に関する米国の表示ガイダンス。日本の配合上限を定めたものではない。
  3. Topical 8% glycolic acid and 8% L-lactic acid creams for the treatment of photodamaged skin(1996)確認日:
    発信者
    Stillerら/Massachusetts General Hospital/Archives of Dermatology
    閲覧範囲
    抄録のみ
    確認した範囲
    ヒト・特定クリームの比較試験
    この資料の限界
    40〜70歳の女性74名を登録した22週間の無作為化二重盲検基剤対照試験。指定クリームの結果であり原料一般の効果ではない。
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