毛穴の教科書

成分図鑑

乳酸

肌表面を整えること。処方を調整すること。

別名:Lactic Acid / 2-ヒドロキシプロパン酸

AHA角質ケアpH調整
図で、この成分を知る

角質ケアにもpH調整にも。名前だけで製品の強さは読めません。[1][2][3]

ROLE / 一つの名前、複数の役割

乳酸という成分名が同じでも、製品が目指している役割を読み分けます。

図で読む / 乳酸の2つの配合目的
乳酸はAHAの一種
肌表面を整える角質ケアの文脈
pHを調整する処方の酸性・アルカリ性を調整
「乳酸配合」だけでは、製品の強さは読めない
配合目的の関係図です。角層の厚さの変化や製品の強さを示すものではありません。図・表の出典 1図・表の出典 2図・表の出典 3

この成分の要点

働き

AHAの一種。キメの研究は特定クリームの条件。[1][2][3]

働きへ
選ぶ前の注意

作用は濃度・pH・他成分で変わります。乳酸なら常にマイルドとはいえません。[1][2][3]

注意点へ
根拠

女性74名を登録し、乳酸・グリコール酸・基剤を比較。乳酸の前腕のざらつき評価を引用し、一般化粧品の美白や治療効果に外挿しない。[3]

根拠へ

どんな成分?

乳酸はAHA(α-ヒドロキシ酸)の一種です。化粧品では肌表面を整える目的のほか、処方の酸性・アルカリ性を調整するためにも使われます。名前から乳製品由来だと決めつけることはできず、原料の由来を知りたい場合はメーカーに確認が必要です。乳酸Naなどの塩とは表示名を区別して読みましょう。[1][2][3]

成分表で探す名前
乳酸[1][2][3]
別名
Lactic Acid[1][2][3] / 2-ヒドロキシプロパン酸[1][2][3]

どんな働きがある?

特定の配合クリームでは、肌の見た目やざらつきを評価した臨床研究があります。40〜70歳の女性を対象とした22週間の試験で、8%L-乳酸クリームは基剤と比べて前腕のざらつきなどに改善を示しました。ただし研究対象は光による加齢変化のある肌で、すべての年齢や製品に同じ効果を約束するものではありません。[1][2][3]

どんな目的で選ぶ?

古い角質によるごわつきが気になり、なめらかな肌を目指すケアを選びたい人に。まず角質ケアを目的にした製品なのかを確かめましょう。成分表の後方に乳酸があるというだけでは、その製品がピーリング用とはいえません。[1][2][3]

選ぶ前に知っておきたいこと

AHAの作用は濃度だけでなく、pHやほかの配合成分でも変わります。「乳酸だからいつでもマイルド」とは判断できません。海外のクリーム研究や施術用ピーリングは、日本の一般化粧品と区別が必要です。刺激や赤みが出た場合には、慣れるために続けるのではなく使用を中止してください。[1][2][3]

選ぶときの確認ポイント

使う部位、量、頻度、洗い流しの要否が明確な製品を選びます。FDAはAHA使用中と中止後1週間の日光対策を勧めています。これは米国の注意喚起ですが、毎日のケアでも日焼け止めや衣服などで紫外線から肌を守る視点は大切です。[1][2][3]

よくある疑問

乳酸が入っていれば角質が取れますか? 配合目的によります。pH調整目的の配合から、角質ケアの強さや実感を予測することはできません。[1][2][3]

根拠と確認した範囲

女性74名を登録し、乳酸・グリコール酸・基剤を比較。乳酸の前腕のざらつき評価を引用し、一般化粧品の美白や治療効果に外挿しない。[3]

ヒト・特定クリームの比較試験

女性74名を登録し、乳酸・グリコール酸・基剤を比較。乳酸の前腕のざらつき評価を引用し、一般化粧品の美白や治療効果に外挿しない。[3]

公的注意喚起

FDAのAHA解説と表示ガイダンス。国内法定濃度の説明としては扱わない。[2]

キメの研究

特定クリームの基剤対照ヒト試験[3]

発信者
Stillerら/Massachusetts General Hospital/Archives of Dermatology
資料の種類
research-abstract
研究・説明の対象
ヒト・特定クリームの比較試験
モデル・対象者
ヒト・特定クリームの比較試験
確認した条件
女性74名を登録し、乳酸・グリコール酸・基剤を比較。乳酸の前腕のざらつき評価を引用し、一般化粧品の美白や治療効果に外挿しない。 光老化所見のある女性で8%L-乳酸クリームを22週間使用。前腕のざらつき評価であり、すべての配合化粧品の結果ではない。
この資料の限界
40〜70歳の女性74名を登録した22週間の無作為化二重盲検基剤対照試験。指定クリームの結果であり原料一般の効果ではない。 光老化所見のある女性で8%L-乳酸クリームを22週間使用。前腕のざらつき評価であり、すべての配合化粧品の結果ではない。

出典[3]

読み取れる範囲光老化所見のある女性で8%L-乳酸クリームを22週間使用。前腕のざらつき評価であり、すべての配合化粧品の結果ではない。

READ THE DIFFERENCE

成分名・研究・由来、それぞれの確認先

見るところ確かめられた範囲広げて考えないこと
配合目的角質ケアのほかpH調整にも使用濃度や成分名だけで強さは決まらない
紹介する試験特定の乳酸クリーム・前腕のざらつき評価すべての年齢や製品で同じ効果ではない
名前と原料乳酸と乳酸Naは表示名を区別名前だけで乳製品由来とは判断できない

本文の資料から、条件の違いを整理しています。図・表の出典 1図・表の出典 2図・表の出典 3

INGREDIENT NOTES14写真は質感のイメージです

出典と確認日

  1. Alpha Hydroxy Acids確認日:
    発信者
    米国食品医薬品局(FDA)
    閲覧範囲
    提供資料には閲覧範囲の明記なし
    確認した範囲
    公的資料・処方依存性
    この資料の限界
    AHAの用途、処方による作用差と安全性。製品間の優劣を保証する資料ではない。
  2. Guidance for Industry: Labeling for Cosmetics Containing Alpha Hydroxy Acids(2005)確認日:
    発信者
    米国食品医薬品局(FDA)
    閲覧範囲
    提供資料には閲覧範囲の明記なし
    確認した範囲
    公的注意喚起
    この資料の限界
    AHA使用時の日光への感受性に関する米国の表示ガイダンス。日本の配合上限を定めたものではない。
  3. Topical 8% glycolic acid and 8% L-lactic acid creams for the treatment of photodamaged skin(1996)確認日:
    発信者
    Stillerら/Massachusetts General Hospital/Archives of Dermatology
    閲覧範囲
    抄録のみ
    確認した範囲
    ヒト・特定クリームの比較試験
    この資料の限界
    40〜70歳の女性74名を登録した22週間の無作為化二重盲検基剤対照試験。指定クリームの結果であり原料一般の効果ではない。
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