ヒト・特定クリームの比較試験
女性74名を登録し、乳酸・グリコール酸・基剤を比較。乳酸の前腕のざらつき評価を引用し、一般化粧品の美白や治療効果に外挿しない。[3]
ROLE / 一つの名前、複数の役割
乳酸はAHA(α-ヒドロキシ酸)の一種です。化粧品では肌表面を整える目的のほか、処方の酸性・アルカリ性を調整するためにも使われます。名前から乳製品由来だと決めつけることはできず、原料の由来を知りたい場合はメーカーに確認が必要です。乳酸Naなどの塩とは表示名を区別して読みましょう。[1][2][3]
特定の配合クリームでは、肌の見た目やざらつきを評価した臨床研究があります。40〜70歳の女性を対象とした22週間の試験で、8%L-乳酸クリームは基剤と比べて前腕のざらつきなどに改善を示しました。ただし研究対象は光による加齢変化のある肌で、すべての年齢や製品に同じ効果を約束するものではありません。[1][2][3]
古い角質によるごわつきが気になり、なめらかな肌を目指すケアを選びたい人に。まず角質ケアを目的にした製品なのかを確かめましょう。成分表の後方に乳酸があるというだけでは、その製品がピーリング用とはいえません。[1][2][3]
AHAの作用は濃度だけでなく、pHやほかの配合成分でも変わります。「乳酸だからいつでもマイルド」とは判断できません。海外のクリーム研究や施術用ピーリングは、日本の一般化粧品と区別が必要です。刺激や赤みが出た場合には、慣れるために続けるのではなく使用を中止してください。[1][2][3]
使う部位、量、頻度、洗い流しの要否が明確な製品を選びます。FDAはAHA使用中と中止後1週間の日光対策を勧めています。これは米国の注意喚起ですが、毎日のケアでも日焼け止めや衣服などで紫外線から肌を守る視点は大切です。[1][2][3]
乳酸が入っていれば角質が取れますか? 配合目的によります。pH調整目的の配合から、角質ケアの強さや実感を予測することはできません。[1][2][3]
女性74名を登録し、乳酸・グリコール酸・基剤を比較。乳酸の前腕のざらつき評価を引用し、一般化粧品の美白や治療効果に外挿しない。[3]
女性74名を登録し、乳酸・グリコール酸・基剤を比較。乳酸の前腕のざらつき評価を引用し、一般化粧品の美白や治療効果に外挿しない。[3]
FDAのAHA解説と表示ガイダンス。国内法定濃度の説明としては扱わない。[2]
特定クリームの基剤対照ヒト試験[3]
出典[3]
読み取れる範囲光老化所見のある女性で8%L-乳酸クリームを22週間使用。前腕のざらつき評価であり、すべての配合化粧品の結果ではない。
READ THE DIFFERENCE
| 見るところ | 確かめられた範囲 | 広げて考えないこと |
|---|---|---|
| 配合目的 | 角質ケアのほかpH調整にも使用 | 濃度や成分名だけで強さは決まらない |
| 紹介する試験 | 特定の乳酸クリーム・前腕のざらつき評価 | すべての年齢や製品で同じ効果ではない |
| 名前と原料 | 乳酸と乳酸Naは表示名を区別 | 名前だけで乳製品由来とは判断できない |
