毛穴の教科書

成分図鑑

アゼロイルジグリシンK

似た説明の名前でも、研究をそのまま引き継がない。

別名:Potassium Azeloyl Diglycinate / PAD / アゼライン酸誘導体(本成分を指す場合)

整肌アゼライン酸との違い
図で、この成分を知る

アゼライン酸の研究を、そのまま引き継ぐ成分ではない。[1][2]

この成分の要点

働き

アゼライン酸とは別の成分。研究はPADなどの複合処方。[1][2]

働きへ
選ぶ前の注意

アゼライン酸の治療効果は引き継げません。一般の脂性肌での皮脂量や毛穴サイズの変化は不明です。[1][2]

注意点へ
根拠

42人、PAD5%+HPCH1%、28日。企業所属著者を含む。成分単独の結論ではない。[1]

根拠へ

DERIVATIVE / 誘導体を見分ける

アゼライン酸と、その誘導体のアゼロイルジグリシンK。名前と研究対象を分けます。

図で読む / 原料名の関係と、研究の境界
アゼライン酸とPAD
アゼライン酸誘導体とは別の成分
アゼロイルジグリシンK水に溶けやすい誘導体・PAD
試験は複合処方PAD+別成分を配合
由来の関係があっても、効果のデータは移せない
成分名と研究条件を整理した図です。化学反応や、酸と誘導体の効力比を表していません。図・表の出典 1図・表の出典 2

どんな成分?

アゼライン酸とグリシンに由来する、水に溶けやすい誘導体です。英語名はPotassium Azeloyl Diglycinate、研究ではPADと略されます。国内化粧品では整肌成分としての採用例があります。「アゼライン酸誘導体」は説明用の呼び方なので、全成分の「アゼロイルジグリシンK」で確かめると区別できます。[1][2]

成分表で探す名前
アゼロイルジグリシンK[1][2]
別名
Potassium Azeloyl Diglycinate[1][2] / PAD[1][2] / アゼライン酸誘導体(本成分を指す場合)[1][2]

どんな働きがある?

酒さ患者を対象に、PADとヒドロキシプロピルキトサンを組み合わせたクリームの比較試験があります。赤みなどの改善が報告されましたが、2成分を含む処方の結果で、PADだけの寄与は分かりません。保湿の指標は基剤側でも改善しており、潤いをすべてPADの効果と考えることもできません。[1][2]

どんな目的で選ぶ?

アゼライン酸関連の化粧品を探していて、肌を整える日常ケアの選択肢を知りたい人に向く情報です。酸そのものが合わなかったから必ず使える、という関係ではないため、過去に刺激が出た製品があればその点も確認して選びましょう。[1][2]

選ぶ前に知っておきたいこと

アゼライン酸の医薬品試験と同じ治療効果は主張できません。今回確認した比較試験だけでは、一般の脂性肌で皮脂を減らす量や、毛穴が小さくなる程度は分かりません。資料不足は効果がないという断定でもなく、確かめられた範囲を超えないことが大切です。[1][2]

選ぶときの確認ポイント

濃度表示が成分そのものの量なのか、溶媒を含む原料の配合量なのかにも注目しましょう。アゼライン酸との数字比べは避け、保湿成分や製品全体の使用感も見ます。赤み・ヒリつきが続く場合は無理に継続せず、医療機関へ相談してください。[1][2]

根拠と確認した範囲

42人、PAD5%+HPCH1%、28日。企業所属著者を含む。成分単独の結論ではない。[1]

複合処方・小規模RCT

42人、PAD5%+HPCH1%、28日。企業所属著者を含む。成分単独の結論ではない。[1]

READ THE DIFFERENCE

誘導体の名前から、処方の中身へ

見るところ確かめられた範囲広げて考えないこと
成分名アゼロイルジグリシンKがPADアゼライン酸そのものとは別
試験した処方PADとヒドロキシプロピルキトサンの配合クリームPAD単独の寄与は分からない
濃度の表示成分そのものか原料配合量かを確認酸と誘導体の数字を同じ意味で比べない

本文の資料から、条件の違いを整理しています。図・表の出典 1図・表の出典 2

最近の採用例と確認範囲

2025年6〜7月に本成分をキー成分とする美容クリーム発売を確認[2]

観測期間・確認範囲
2025年6〜7月に本成分をキー成分とする美容クリーム発売を確認
地域
国内の発売・採用例
確認した指標
公式の発売・採用発表
確認日

確認できた範囲と限界公式発売という供給側の観測。検索ボリューム、SNS投稿数、人気順位、販売シェアや効能の証拠ではない

INGREDIENT NOTES18写真は質感のイメージです

出典と確認日

  1. PADとヒドロキシプロピルキトサン配合クリームの試験(2012)確認日:
    発信者
    Berardescaら/Journal of Cosmetic Dermatology、原料・製剤企業所属著者を含む
    閲覧範囲
    提供資料には閲覧範囲の明記なし
    確認した範囲
    酒さ患者42人 PAD5%+HPCH1%対基剤、1日2回28日、無作為化二重盲検 複合処方・小規模RCT
    この資料の限界
    小規模複合処方。PAD単独の寄与は分離できない。保湿は基剤群でも増加
  2. A.Z.セラムショット発売告知(2025年6月11日)確認日:
    発信者
    dr365
    閲覧範囲
    提供資料には閲覧範囲の明記なし
    確認した範囲
    国内化粧品の発売情報 6月23日先行、7月9日一般発売。アゼロイルジグリシンKを整肌成分と明記
    この資料の限界
    新製品採用の観測。検索量・市場シェアの証拠ではない
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