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頬の毛穴が目立つ原因は?鼻との違いと3タイプ

頬の毛穴が目立つ原因は?鼻との違いと3タイプ

鏡に近づくと、頬の毛穴がぽつぽつと目に入る。鼻と同じように洗って、保湿もしているのに、頬だけはなぜか変わらない——そんなもどかしさを抱えて検索してきたあなたに、この記事は向けています。じつは、頬の毛穴と鼻の毛穴では、目立つ主な原因が違います。だから、鼻向けのケアをそのまま頬に持ち込んでも、うまくかみ合わないことがあるのです。ここでは、頬の毛穴が目立つ理由を、鼻との構造の違いから、編集部と一緒にほどいていきます。結論を先にお伝えすると、原因を部位ごとに分けて捉えると、力を注ぐ場所が見えて、焦らず向き合えるようになります。

卓上鏡を見ながら指先で頬に触れている女性
目次

頬の毛穴が目立つのはなぜ?

頬の毛穴が目立つのは、鼻とは主な原因が異なり、乾燥や弾力の低下、皮脂の重なりが関わるためです。

毛穴が目立つ背景には、いくつかの要因が重なっています。皮膚科の情報サイトは、毛穴が目立つことに関わる要因として、皮脂の量、毛包の大きさ、詰まりを作りやすい製品、加齢による弾力の低下、日光の影響の5つを挙げています1。頬の毛穴も、この一つだけで説明できるものではありません。

ここで大切なのは、5つの要因の”効きやすさ”が、顔の部位によって少しずつ違うということです。鼻を含むおでこまわりでは、皮脂や詰まりが前に出やすくなります。一方で頬では、後半に挙げた弾力の低下や、乾燥にまつわる要因が相対的に効いてきます。だから、鼻で手ごたえのあった「詰まりを取る」発想を頬にそのまま当てても、なぜか変わらない——そう感じることがあるのです。まずはこの部位差を、次の章で仕組みから見ていきましょう。頬だけでなく全顔の見え方を比べたいときは、部位・色・凹凸・症状の四項目で記録する方法も参考にしてください。

なぜ頬と鼻で「目立つ理由」が違うのか

皮脂腺の密度や皮脂の量には部位差があり、脂漏部位の鼻と頬では目立つ主因が変わるためです。

皮脂の量には大きな個人差があり、影響する因子として性別・年齢・部位が挙げられています2。ここで鍵になるのが「部位」です。化粧品技術者会の用語集は、皮脂の分泌が盛んな脂漏部位(しろうぶい)では、脂腺の数が400〜900個/cm2と多くなり、脂腺そのものも大きいとしています2。脂腺(しせん)とは、毛穴に付属して皮脂を作る組織のことです。額や鼻のいわゆるTゾーンは、この脂漏部位にあたります4

さらに、発達した皮脂腺を備えた毛穴を脂腺性毛包(しせんせいもうほう)と呼びますが、顔はこの脂腺性毛包の密度が高く、皮脂腺が大きいとされています3。つまり、額や鼻(Tゾーン)は、もともと皮脂を多く作り、詰まりや酸化が主役になりやすい部位です。一方、両頬やあご(Uゾーン)は、Tゾーンに比べれば皮脂は相対的に控えめ。だからこそ頬では、皮脂よりも乾燥や弾力の低下のほうが、目立ちの前面に出てきやすくなります。

皮脂の量そのものは、主に性ホルモンによって調節され、年齢とともにピークが移り変わります4。頬の状態も、この大きな流れのなかにあります。同じ一つの顔でも、部位で主因が変わる——この視点を持つと、ケアの当てどころが見えてきます。鼻側の毛穴の戻りやすさについては鼻の毛穴が戻るかどうかの原因別の考え方で詳しく扱っています。皮脂の量が何で決まるのかは皮脂の量を決めている要因で解説しています。

顔を額と鼻のTゾーンと両頬のUゾーンに分け、毛穴が目立つ主な要因が部位で異なることを示した図。Tゾーンは皮脂や詰まりが中心、頬は乾燥や弾力の低下が効いてくることを表す。
顔を額と鼻のTゾーンと両頬のUゾーンに分け、毛穴が目立つ主な要因が部位で異なることを示した図。Tゾーンは皮脂や詰まりが中心、頬は乾燥や弾力の低下が効いてくることを表す。

頬の毛穴が目立つ3タイプ

頬の毛穴の目立ちは、乾燥でキメが乱れる型、弾力の低下でたるむ型、皮脂や詰まりの型に分けられます。

頬の毛穴といっても、目立ち方の背景は一つではありません。編集部は、頬向けに大きく3つのタイプに分けて整理します。

乾燥型は、うるおいが不足して、肌表面のキメ(細かな凹凸)が乱れるタイプです。毛穴のまわりに影が落ちて目立って感じられることがある、と考えられています。米国皮膚科学会は、乾燥した肌は刺激を受けた肌でもあると説明しています5。つっぱる、ゴワつくといった感触は、肌からの小さなサインです。秋冬に頬の毛穴が気になりやすいという声も、この乾燥がひとつの背景と考えられています。

弾力低下(たるみ)型は、加齢によって肌の弾力が下がり、毛穴が大きく見えやすくなるタイプです1。これは時間の流れとともに進む変化で、消すというより、進み方を穏やかにする方向で向き合います。

皮脂・詰まり型は、頬にも起こりますが、脂漏部位である鼻ほど主役にはなりにくいタイプです。触るとザラつく、部分的にべたつくといった場合に当てはまります。

どのタイプも、きれいに一つだけということは少なく、重なって現れることもあります。まずは、あなたの頬がどれに近いかを、力を抜いて眺めてみてください。皮膚を引っ張って確かめたくなった場合は、頬の見え方から観察できること・診断できないことの整理も参考にしてください。

頬の毛穴が目立つ3つのタイプを乾燥型・弾力低下型・皮脂詰まり型として横並びに示し、それぞれのきっかけと向き合う方向を対応させた図。
頬の毛穴が目立つ3つのタイプを乾燥型・弾力低下型・皮脂詰まり型として横並びに示し、それぞれのきっかけと向き合う方向を対応させた図。

目立ちを和らげる土台になる習慣

紫外線対策と摩擦を避ける習慣、洗いすぎない洗顔と保湿が、目立ちを和らげる土台になります。

どのタイプにも共通して土台になるのが、次の3つです。約束できる結果としてではなく、遠回りを避けるための土台としてお伝えします。

まず、紫外線対策です。日光は毛穴が目立つ要因の1つに挙げられており1、遮光は肌を守る基本になります。日焼け止めや日傘を、無理のない範囲で積み重ねていきましょう。

次に、洗いすぎない洗顔と、摩擦を避けること。洗顔は1日2回が目安とされ、指の腹でやさしく円を描くように、ぬるま湯で行います5。ゴシゴシこすることや、1日に何度も洗うことは刺激になり、かえって悪化させうるとされています5。乾燥した肌は刺激を受けた肌でもあるため5、洗ったあとの保湿までをひとつづきの手順にしましょう。

そして、皮脂への向き合い方です。皮脂の量には個人差が大きく、性別・年齢・部位などが影響するとされ2、その調節の中心は性ホルモンとされます4。洗いすぎても、根本の分泌量が減るわけではありません。皮脂を敵視して洗いを重ねるほど、刺激が積み重なって遠回りになります。

変化は、ゆっくり進みます。肌の生まれ変わり(ターンオーバー)は一般に約28日周期とされますが、数え方により諸説があります67。実感の判定には、ターンオーバー2〜3周期=2〜3ヶ月を目安に、長い目で見てください。洗顔や保湿の進め方に迷うときはスキンケアの順番より大切な原則で考え方を整理しています。

かえって頬の毛穴を目立たせる自己流ケア

強くこする洗顔や剥がすパック、無理な押し出しは、毛穴を傷つけ広げて目立ちを強めることがあります。

良かれと思って強めのケアに手が伸びる——その気持ちは、とてもよく分かります。ただ、鼻向けの強い詰まり除去を、そのまま頬に持ち込むのは考えものです。頬はもともと皮脂が控えめで乾燥に傾きやすい部位。強い刺激の影響を受けやすいからです。

強い力で角栓を取り除こうとすると、毛穴を傷つけて広げてしまうことがあると注意喚起されています8。剥がすタイプのパックは、必要な皮脂や角質まで取りすぎて肌を傷めるおそれがあるとされます9。剥がすパックの負担は剥がすタイプのパックが毛穴に与える負担で詳しく扱っています。

指や器具で押し出す行為にも、見過ごせないリスクがあります。米国皮膚科学会は、自分で押し出すと、消えない痕・より目立つ状態・より痛む状態・感染が起こりうると挙げています10。押し出したあとに残る跡の見分け方は角栓を押し出したあとに残る跡の見分け方で扱っています。酸を使った角質ケアでも、化学やけどなどの相談が寄せられていると報告されています11

頬に必要なのは、取り除く強さを上げることではなく、刺激を減らして守ることです。毛穴の開きが気になって続く場合の考え方は毛穴の開きが治らないときの考え方で整理しています。

肌の生理・医療の視点でできること

肌の生理や医療の視点では外用薬や内服、レーザーなどが選択肢とされ、判断は医療の領域です。

セルフケアの土台を整えたうえで、それでも気になるときには、肌の生理や医療の視点からの選択肢があります。皮膚科の情報サイトは、毛穴の目立ちに対して、外用薬(レチノイドやナイアシンアミドなど)、内服薬、レーザーや高周波を用いる施術などを選択肢として挙げています1。ただし、どれを選ぶかの判断は医療の領域です。編集部が特定の施術や診療科をおすすめすることはしません。

あわせて知っておきたいのは、毛穴は筋肉のように自分で開いたり閉じたりする器官ではないとされる点です。冷水や収れん系のケアで一時的に引き締まって見えても、同じ状態に戻りやすいのはこのためです。仕組みを知っておくと、手応えのないケアを繰り返す空回りを防げます。同じ情報サイトは、毛穴を小さくすることに焦点を当てた対処は、あまり効果的ではないとも述べています1。だからこそ、消すことを目標にするより、目立ちの進み方を穏やかにしていくほうが、現実に即しています。

よくある質問

頬とTゾーンではケアの重点が異なり、変化の判定はターンオーバー2〜3周期=2〜3ヶ月が目安です。

頬の毛穴とTゾーンの毛穴では、ケアを変えたほうがよいですか?

はい、部位で主な原因の比重が違うため、力の入れどころを変えるのが現実的です。皮脂や詰まりが前に出やすいTゾーンと、乾燥や弾力の低下が効いてきやすい頬。頬では、取り除く強さを上げるより、保湿と紫外線対策、そして摩擦を避けることが土台になります。まずは、同じケアを一律に当てないことから始めましょう。

乾燥が原因の頬の毛穴は、保湿を続ければ目立たなくなりますか?

乾燥で目立っていた分は、保湿を続けることで和らぐことがあります。ただし、加齢による弾力の低下や、生まれ持った毛穴の大きさまで、保湿で元へ戻すわけではありません。ここは正直にお伝えします。変化の判定は、ターンオーバー2〜3周期=2〜3ヶ月を目安に、あせらず見てください。

たるみによる頬の毛穴は、どのくらいの期間で変化を判断すればよいですか?

数日での見た目を追うより、2〜3ヶ月ほどの単位で見比べるのが目安です。肌の生まれ変わりは一般に約28日周期とされますが、数え方により諸説があります。弾力の低下は時間をかけて進む変化なので、消すことより進み方を穏やかにする視点で、長い目で向き合ってください。

まとめ:頬の毛穴は「部位差」から考える

頬の毛穴が目立つ主な原因は、鼻とは比重が異なり、乾燥や弾力の低下が前に出やすいことにあります。

ここまで一緒に見てきたことを整理します。額や鼻のTゾーンは皮脂や詰まりが主役になりやすく、両頬のUゾーンでは乾燥や弾力の低下が効いてきやすい。同じ「毛穴が目立つ」でも、部位で主因が変わります。だからこそ、鼻向けの強い詰まり除去を頬にそのまま持ち込むと、かえって遠回りになりがちです。頬に向いているのは、紫外線対策と保湿、そして摩擦を避けるやさしいケア。変えにくい部分は受け入れ、手が届く部分に力を注ぐ——その分け方が、焦らず向き合うための出発点になります。今日から少しずつ、一緒に始めていきましょう。

出典


  1. DermNet「Enlarged pores」 https://dermnetnz.org/topics/enlarged-pores 

  2. 日本化粧品技術者会「化粧品用語集 皮脂」 https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/1364 

  3. 日本化粧品技術者会「化粧品用語集 脂腺性毛包」 https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/737 

  4. 北海道大学大学院医学研究院 皮膚科学教室「皮膚の構造と機能 E. 付属器」(公開PDF) https://www.derm-hokudai.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/1-09.pdf 

  5. American Academy of Dermatology「10 skin care habits that can worsen acne」 https://www.aad.org/public/diseases/acne/skin-care/habits-stop 

  6. 日東メディック 肌周期研究所「肌周期とは」 https://www.nittomedic.co.jp/hada-shuuki/article/18 

  7. ターンオーバーの周期には諸説があり、数え方(どこを起点にカウントするか)によって日数は異なります。基底層で細胞が生まれ育つ期間を含めると約45日、表皮で細胞が育つ段階から数えると約28日とされます。いずれも数え方の違いによる目安の値です。参考: 美的.com「周期は28日? 45日? 知ってるようで知らないターンオーバーの話」(スキンケア科学者・次田哲也博士) https://www.biteki.com/skin-care/trouble/2098437 

  8. 健栄製薬「毛穴の白いニョロニョロの正体は角栓!原因や間違った対処法、適切なケア方法を紹介」 https://www.kenei-pharm.com/lumild/column/dry_skin/column03/ 

  9. ロート製薬「『毛穴の黒ずみ(角栓)』の原因・症状、予防法を解説」 https://jp.rohto.com/learn-more/bodyguide/kurozumi/pores/ 

  10. American Academy of Dermatology「Pimple popping: Why only a dermatologist should do it」 https://www.aad.org/public/diseases/acne-and-rosacea/pimple-popping-why-only-a-dermatologist-should-do-it 

  11. 国民生活センター「酸を使ったフットケア商品-角質ケアをうたった商品で化学やけどやひどい痛みも!-」報道発表資料(平成31年3月7日) https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20190307_2.pdf 

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